Scenario viewr
:重複
:too long
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LOCATION 35.711779,139.725773,椿山荘 庭園 料亭 錦水
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[ON AIR]
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MAICO_support
(※MAICOのツイートは、実在の人物・団体とは一切関係ありません。)
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MAICO_support
ナレーション:2010年ラジオの旅 アンドロイド・アナ MAICO-2010
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MAICO_support
ナレーション:エム、エー、アイ、シー、オー、MAICO-2010は、少年画報社がお送りします。
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MAICO__2010
人気街道驀進中、ルート134の支配者、新・湘南爆走族、吉田聡の荒くれKNIGHT、広島暴走伝説、田中宏のBADBOYSグレアー、柴田昌弘サライ、東本昌平キリンなど、話題作満載! ヤングキングは第2・第4月曜日に少年画報社より発売!
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MAICO__2010
2010年ラジオの旅 アンドロイド・アナ MAICO-2010
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MAICO_support
オープニングナレーション・山本元気:Welcome to 2010!
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MAICO_support
ナレーション:2010年 放送業界は第4次メディアラッシュと呼ばれる過酷なシェアの争奪戦にさらされていた。
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MAICO_support
ナレーション:その中で、AMラジオ局であるニッポン放送は、無謀とも希望とも言われる試みとして、アンドロイドアナウンサーMAICOを、ヤングタイムの番組パーソナリティに起用する。
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MAICO_support
ナレーション:年が明けて2011年のある日、編成局長のタツモトが、スポンサーへの義理で、赤井百合子にお見合いを持ちかけーる。
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MAICO_support
ナレーション:あまり乗る気でない赤井は、そこへ通りかかったMAICOにお見合いを押しつけた。
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MAICO_support
ナレーション:「MAICO・お見合い」
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masudamasu_
(カタカタカタ……)……これで良しと。じゃ局長、あたし隣の部屋からしゃべりますから、ボイスチェックしてください。
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tatsumoto_
はい、いいぞ。
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masudamasu_
えー、ボイスチェック、ボイスチェック、局長、聞こえますか、どうぞー。
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MAICO__2010
えー、ボイスチェック、ボイスチェック、局長、聞こえますか、どうぞー。
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tatsumoto_
聞こえるわよん。でもマスダマスの声もダブってるわよん。
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masudamasu_
えー、今、調整します。……チェック、チェ……
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MAICO__2010
えー、今、調整します。……チェック、チェック、ボイスチェック、これでどうでしょう、局長?
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tatsumoto_
あーOK、OK。
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MAICO__2010
さーて、これであとは神田堂の孫が来るのを待つだけっと。それまで暇だからドラえもんでも落書きしていよっかなー。
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tatsumoto_
マスダマス! 余計なことしてないでおとなしくスタンバってろっつうの。
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MAICO__2010
わかりましたよ、局長!
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tatsumoto_
なーんか、不思議な気分だなー。MAICOの声なんだけど実際にしゃべっているのはマスダマスなわけだろ?
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MAICO__2010
そーですよ、しゃべってるのは、小田利・マスダマス・佳子でーす!
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tatsumoto_
妙だよなー。
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MAICO__2010
まあ、ようするに、デジタル腹話術ですかー。ふふーん、どうでもいいですけど局長、黒紋付似合いませんねー、七五三みたいじゃないですかーふふーん。
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tatsumoto_
ふふん、やかましいっつーの! ともかくだ、マスダマス、おまえ、地を出すんじゃないぞ! あくまでMAICOを装ってしゃべるんだぞ分かってるな?
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MAICO__2010
あーわかってるわかってるっつーの、もう。がんばってがんばってがんばっちゃったりなんかしちゃったりしてーんふふふふ。
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tatsumoto_
ちっともMAICOらしくないじゃないの。ま、その方がかえって相手に嫌われやすいかもしれないな。マスダマス、やっぱり地を出していけ!
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MAICO__2010
えっ、なーんか、トゲのあるひとことですねー局長?
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MAICO_support
神田:あ、はじめまして、神田一郎です。このたびは、祖父が無理なことを押しつたようで、申し訳ありません。
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tatsumoto_
いえいえ、これも何かの縁ですから。あ、わたくしニッポン放送のタツモトです。
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MAICO_support
神田:よろしくお願いします。
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tatsumoto_
そして彼女が、うちのアナウンサーの、……
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MAICO__2010
うぉっほん、うぉっほん、マイコ、でございます。
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MAICO_support
神田:はじめまして、神田一郎です。
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MAICO__2010
そんなかたくならずに、ひとつ、よろしく。
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MAICO_support
神田:……。
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tatsumoto_
いやいやいやいやー、なにぶん社員教育が至ってませんで、これも碌なもんじゃないんですよー。ですからあまり期待なさらずに、嫌なら嫌、気に入らなければ気に入らないってはっきり言ってくださった方が、マイコのためにもなりますのでー。
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MAICO_support
神田:ああ、はあー。
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MAICO__2010
そういうこと、そういうこと。ま、そんな感じだから頼むよ、ひとつ。
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MAICO_support
神田:頼むよ、ひとつ?
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tatsumoto_
おいおいマイコ、ちょっと言葉がはしたなくはないか、ん?(その調子その調子。)
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MAICO__2010
ま、神田さん。堅っ苦しいのは抜きで行きましょうよ。あたしそういうの苦手だし。
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MAICO_support
神田:は、はあ。
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tatsumoto_
すみませんねー神田さん、社員教育が至ってませんで、上司として恥ずかしい限りです。
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MAICO_support
神田:い、いえ……あのー、マイコさん。
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MAICO__2010
はーい。
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MAICO_support
神田:自分はあまりラジオを聞かないので、そちらの世界には詳しくないんですが、ラジオの、アナウンサーですよね。
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MAICO__2010
そーでーす。
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MAICO_support
神田:ラジオのアナウンサーていうのは、普段、どんな仕事をしているんですか?
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MAICO__2010
え、普段? まーあの、ヒマでヒマで暇つぶしに落書きしてますかねー。あのね、原稿用紙の400字詰めのやつあるでしょ? あれの升目に一つづつ一つづつドラえもんの顔書いて、埋めて行くのね。このあいだなんか、322までいったけど、あれ、いい暇つぶしになんのよ。
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MAICO_support
神田:はあ……
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MAICO__2010
あとは、ふふふ、もずく食べてますー!
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MAICO_support
神田:……もずく?
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MAICO__2010
ずるずるずるずるずるずるずるずる、いつまでもこうやって食べてますー!
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MAICO_support
神田:ずるずる、ずるずる……
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tatsumoto_
そーなんですよ、またその食べ方が人一倍豪快で、どんぶりごと食べたりするもんですから、呆れちゃいますよー。はははは。
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MAICO_support
神田:……ああ、でも、しゃべる仕事って、ああ、あれですよね、急なニュースとかハプニングとか、いろいろ対処しなきゃいけないことがあって、大変なんじゃないですか?
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MAICO__2010
んーそうねえ。あ、私の上司に、マスダマスさんていう凄腕の美人がいて、マスダマスさんがどんなピンチでもあっというまに解決してくれるから、ぜーんぜん、へっちゃらでーす!
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tatsumoto_
おっほん、今のはウソです。
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MAICO__2010
えーっ、ちょっと、局長! 何ですか今のひとことは? 嘘はないでしょ、嘘は! 私は事実をしゃべったんですよ。
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tatsumoto_
じーじーつ? どこが事実なんだ、どこが。
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MAICO__2010
ぜーんーぶー事実ですよー。
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tatsumoto_
何を言っているんだ、マスダマス。
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MAICO__2010
ええ、うぉ、ごほん、(MAICO、MAICO!)
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tatsumoto_
あ、ああ、マイコ! そうそう、マイコ! まあ冗談もほどほどにということで、んんー、失礼。
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MAICO_support
神田:あ……。ところで、マイコさんは、お休みの日は、どんなふうにすごしているんですか? やはり、いろんな本を読んだり、お芝居や映画とか見たり?
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MAICO__2010
そうですね、まあ一日中ゴロゴロして、ゴロゴロするの飽きたらダラダラして、でダラダラすると体なまっちゃうから近所の小学生捕まえるんですよ。
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MAICO_support
神田:近所の…小学生?
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MAICO__2010
そ、でね、肩揉み言いつけて、
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MAICO_support
神田:は?
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MAICO__2010
あと、買い物言いつけたりして。
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MAICO_support
神田:あ? はあ、こどもの友達がいるんですか。
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MAICO__2010
んー、そういうのじゃなくって、通りかかったこどもは、みーんな私の子分って決めてるのー。
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MAICO_support
神田:あ? はあ。
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tatsumoto_
ははははは、しょうがないやつですねー。ま、神田さんの前でこんなこと言うのもなんですが、あまり付き合いたくない女性としか言いようがありませんねー。
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MAICO__2010
ははははは。
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tatsumoto_
ほんと、しょうがない奴で、わたしも手を焼いて困っているんですよー。
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MAICO__2010
はははははは。
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tatsumoto_
神田さん。こんなのお見合いの席に連れてきて恐縮なんですが、タイプじゃあないでしょ、こんなのは?
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MAICO_support
神田:いえ、タイプです。
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tatsumoto_
え?
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MAICO__2010
え?
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MAICO_support
神田:なんていうんだろ、初対面なのにこんなこと言うの失礼かもしれないんですが、一緒にいると、元気になる。元気にさせてくれる人なんじゃないかって、今、思っています。
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tatsumoto_
あららーららー。
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MAICO_support
神田:祖父に言われて、自分もこのような場に伺ったわけですけど、正直言ってここに来るまでは気が重かったんです。
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MAICO_support
神田:ただ、祖父がせっかく用意してくれた機会を無碍に断るのも、祖父の気持ちを考えるとできませんで……でも、今は来てよかったと思います。
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tatsumoto_
ええーっ。
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MAICO__2010
ええーっ。
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MAICO_support
神田:お見合いなんて、変に堅苦くって、きっと相手も、本当の自分を見せてくれないんだ、て思っていたんです。ても、そうじゃなかった。
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MAICO_support
神田:マイコさんは、初めから本当の自分を見せてくれました。何も飾らないで、普段そのままの地のところを、隠さないで見せてくれた。
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MAICO__2010
あーん、って言われても、ちょっと、局長……
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tatsumoto_
あーん、神田さん、これでもマイコはまだこういう席なんで多少自分を飾ってるんですよ。
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MAICO__2010
そーそー、そうなんです。
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tatsumoto_
ほんとはもっともっともっともーっと、だらしないんですよ。
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MAICO__2010
そうなんですよー。
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MAICO_support
神田:そうなんですか。だったら、もっとじっくりお話したいなー、できれば、今日だけでなく、今後も、ぜひ。
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tatsumoto_
えーっ! まずい、気に入られてる……
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MAICO__2010
えーっ! まずい、気に入られてる……
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MAICO_support
神田:でも、マイコさんのほうが、自分のことを気に入ってくれないようでしたら、はっきり言ってください。
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MAICO_support
神田:自分は、マイコさんのように、面白みも魅力もない男です。だから、はっきり言ってもらってかまいません、あ、もちろん、言いづらいのであれば、後日改めてご返事してくださって結構です。
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MAICO_support
神田:ただ、自分としては、マイコさんがOKならば、少しずつ、こうして会って、お話させていただけたらって、思ってます。
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tatsumoto_
あそ、そーですか。それは…マイコのようなダメなやつにとって光栄なお言葉で……
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MAICO__2010
ちょっと、局長! どうするんですかー?
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tatsumoto_
おーっ、外の空気でも吸ってこようかな。マイコ、おまえも付き合え。
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MAICO__2010
あ、はい……
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tatsumoto_
神田さん、ちょっと失礼します。すぐ戻ってきますから。
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masudamasu_
(カタカタカタ……)……はい、これでマイコの音声はMAICOに戻ったよ!
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MAICO__2010
はい……
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tatsumoto_
どうするどうする? 先方に気に入られちゃってるぞ? マイコというかマスダマスのトークというか。
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akai_yuriko_
マスダマスさんもうしゃべらないほうがいいんじゃないですかー?
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tatsumoto_
ん、それは言える。
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masudamasu_
じゃ、素のままのMAICOでお見合い続けるの?
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MAICO__2010
ああ、わたし、それはちょっと自信が持てません……
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akai_yuriko_
局長。このままだと、MAICOと神田堂の孫と、本格的な交際が始まっちゃいますよ?
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tatsumoto_
ん、それはまずい。
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masudamasu_
んー、まったくどうなってんのかしらね。相手に嫌われようと思っていい加減な受け答えしてたら気に入られるなんて。
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tatsumoto_
ん? まてよ? ということはだ。相手に嫌われようと思わず、好かれようと思ってトークすればいいんでないか?
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masudamasu_
おっ、局長。冴えてる!
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akai_yuriko_
ほんとにうまくいきますかー?
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tatsumoto_
いずれにせよ、ここで手を打たないと面倒だ!
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MAICO__2010
あの、相手に好かれるようなトーク、さっきみたいにマスダマスさんが音声飛ばしてくれるんですか?
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masudamasu_
あたし? あたしはパスよ! そんなシラフでラブラブトークなんてできませーん。
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tatsumoto_
じゃ、誰がやる? 赤井か?
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akai_yuriko_
いや、ムリムリムリ! だいたい、今のアイディア言い出したのはー。
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masudamasu_
ジロ。
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akai_yuriko_
ジロ。
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tatsumoto_
ドキ!
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masudamasu_
ジロジロ。
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akai_yuriko_
ジロジロ。
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tatsumoto_
ドキドキ!
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masudamasu_
あ、神田さん、申し訳ありません、タツモトが、急な呼び出しで、会社に戻らねばならず。
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MAICO_support
神田:ああ、そうですか。お忙しいんですね。
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masudamasu_
あ、ああ、私、マイコの上司で、マスダマスと申します。たまたま表を通りかかったものですから。
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MAICO_support
神田:あーっ、あなたが、マスダマスさんですか。先程、マイコさんがあなたのことを褒めてました。
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masudamasu_
あ、あは、あはは、いやだ、照れますわー。あー、(MAICO、あんたもなんかしゃべりなさい!)
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MAICO__2010
あー何かって、なにしゃべったらいいのよん。だいたいなんで俺がこんな役やらなきゃいけないのよん。
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masudamasu_
ちょ、局長!じゃなっくてMAICO、ラブラブスイートトークでしょ?
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MAICO__2010
んーわかったわよん。あの゛ー、神田さん?
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MAICO_support
神田:はい。
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MAICO__2010
やっぱり女性は、スチュワーデスの制服に限ると思うのよん。神田さんとデートするときは、わたし、スチュワーデスの制服着ちゃおうかしら―。うふふふ。
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MAICO_support
神田:あれ、マイコさん。急に雰囲気が変わりましたね?
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MAICO__2010
まー、そんなことないわよん。神田さーん。
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MAICO_support
神田:はい?
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MAICO__2010
わたしのこと、ずーと見ててくれなきゃ、だめなのねーん、だめなのよーん!
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MAICO_support
神田:(マイコさん、人が変わってしまったようだ。何かおかしい……)
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MAICO_support
(次ツイート1/24 13:45)
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